5月5日、非正規労働者や生活困窮者などを対象にした茨城アンダークラスメーデー(同メーデー実行委員会)がつくば駅前で開催され、「労働運動と学生運動の交差点」をテーマに、参加者数10名が集会とデモ行進をおこなった。集会では、ゲストに布施えり子さん(キャバクラ従業員の労働組合「キャバクラユニオン」の設立に参加。主著『キャバ嬢なめんな。』(2018年、現代書館))を迎え、筑波大生2名(Aさん・Rさん、いずれも仮称)と討論した。
Aさんは、宿泊費値上げに反対する当事者団体「筑波大学学生宿舎寄宿料増額の撤回を求める会」代表のメッセージを代読。大学側の値上げプロセスを批判し、ひとまず勝ち取った値上げ延期も、その内実は極めて不安定なものであることを指摘した。また、大学が交渉を拒絶している現状にも触れ、経営の論理が大学に浸透する中で生じる歪みと、それに対応するための労学連帯(労働者と学生の連帯)の必要性を訴えた。Rさんは宿舎の一方的な値上げが、直接的には財産権の、間接的には自己決定権の侵害にあたると補足。同様の権利侵害は労働現場でも行われていると、労学の共闘を訴えた。加えてRさんは、値上げに際し既存の請願ルートが機能しなかったことも問題だったと述べ、他大生やメディアを巻き込んだ意見表明のほうが延期に大きな影響を与えたとして、広い連帯がもつ力を強調した。
布施えり子さんは、自身の経歴と労働運動での学歴差別にフォーカスしつつ、宿舎バリアフリールームの値上げに言及。弱い立場の人が更なる苦境に立たされる点は、学生にも労働者にも共通するとして、連帯の必然性を説いた。(水爬虫)